授業改善推進プロジェクト第3回ICT活用ミニ研修会 

【下館二高】最新の「生成AI」を校務・授業に!
第3回ICT活用ミニ研修会を開催

〜すべては生徒の輝く未来のために。教員の学びが、果てしない「探究」の扉をひらく〜

さる3月23日に、授業改善推進プロジェクト特別企画「第3回 ICT活用ミニ研修会」が開催されました。 年度末の校務で非常に忙しい時期ではありましたが、21名の教職員が参加し、最新のテクノロジーを教育現場でどのように活用できるか、熱心に学びました。 すべては、本校が力を入れる「探究活動」をさらに充実させ、生徒たちの「自ら学ぶ力」を引き出すためにー。先生方の熱意が会場に溢れていました。

講師は本校情報科の法橋教諭が務めました。本研修は、文部科学省の「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」改訂版に加え、茨城県教育委員会から本年2月に示された「生成AIを利活用する場合の留意事項」に基づき企画されました。 AIを「答えを出すだけの機械」にするのではなく、個人情報等の機密情報を入力しないというセキュリティ・ポリシーの遵守、そして利用前の報告や記録の保存といった「県立学校が守るべき適正な運用ルール」を全員で確認。その上で、茨城県の教育情報ネットワークでも利用可能な「Gemini」などをいかに安全・効果的に活用するか、各自の端末を用いた体験型(ハンズオン)形式で実践的に学びました。

下館二高で開催された生成AI活用研修会の風景
プロジェクターを使ってGeminiの画面を説明する講師
自身のタブレットでプロンプトを入力する教職員
Canvaの表計算画面でAI活用方法を解説する画面

参加した先生方の声と今後の展望

研修後、参加者からは「NotebookLMについて知ることができて本当に良かった。情報のまとめや引き出しなど、様々な校務で活用できそう」「クイズ作成機能はすぐにでも授業で使ってみたい」といった、前向きな感想が多く寄せられました。

教員のICTスキルの向上は、そのまま生徒たちの「未来を生き抜く力」や「探究心」を育むことに直結します。下館二高は、県が定める適正な運用手順を徹底しながら最新のICTツールを積極的に取り入れ、AI生成物を鵜呑みにしない「批判的思考力」を育てるとともに、生徒たちがワクワクし、自ら深く考えられるような授業・探究環境を整えてまいります。


【特集】教育現場を変える生成AIツールのご紹介

今回の研修で取り上げた、3つの代表的な生成AIツールの機能と、それが「生徒の探究活動や日々の学びにどう役立つのか」という視点で解説します。

1. Gemini(ジェミニ)〜探究のアイデアを引き出す「壁打ち相手」〜

Googleが提供する、テキストだけでなく画像や音声なども扱えるマルチモーダルな生成AIです。茨城県の教育情報ネットワークからも公式にアクセス可能であり、身近なツールとして整備されています。

  • 研修での実践: 先生方が思い思いのプロンプト(指示文)を打ち込むと、瞬時に高品質な画像が生成され、会場からは驚きの歓声が上がっていました。
  • 生徒へのメリット: 探究活動におけるテーマ設定や、ブレインストーミングの「壁打ち相手」として非常に有効です。AIの回答を盲信するのではなく、多様な視点からの意見として受け止め、「それが本当に正しいのか」を検証するプロセス自体が、生徒の深い思考力を養います。

2. NotebookLM(ノートブックLM)〜情報源が確かなAI研究助手〜

ユーザーが読み込ませた特定の資料(PDFや文書ファイルなど)のみを情報源として学習し、回答を生成するAIアシスタントです。

  • 研修での実践: 読み込ませた文書をAIが解析し、動画や音声解説、クイズ形式に変換する方法が紹介されました。
  • 生徒へのメリット: 文科省や県が懸念する「AIの嘘(ハルシネーション)」や「意図しない情報漏洩」のリスクを大幅に減らせるのが最大の特徴です。探究活動において、集めた膨大な文献を読み込ませることで、安全で信頼できる自分だけの「AI研究助手」を作り出すことができ、より高度な分析をサポートします。

3. Canva(キャンバ)〜生徒と向き合う時間の創出と、表現力向上〜

誰でも簡単にプロ並みのポスターやスライドが作成できるデザインツールですが、近年はAI機能も強力に組み込まれています。

  • 研修での実践: 表計算シート上でのAIによる文章生成機能が紹介されました。
  • 生徒へのメリット: 教員の校務負担が軽減されることで、生徒一人ひとりの探究活動に伴走し、じっくりと対話する時間を創出できます。また、教員が学んだデザインやAIの技術は、生徒自身が探究の成果をポスターやスライドで魅力的に「表現・発信」する際の効果的な指導にも直結します。
WEB Gemini(ジェミニ)- Google のマルチモーダル生成AI Google > Gemini 公式ページ(機能紹介・ログイン) WEB NotebookLM(ノートブックLM)- AIリサーチアシスタント Google > NotebookLM 公式ページ(機能紹介・ログイン) WEB Canva for Education(教育機関向けCanva) Canva > 教育向け機能・AIツール紹介
授業改善推進プロジェクト Padletを使ったICT公開授業

【下館二高】令和7年度 授業改善推進プロジェクト
Padlet(パドレット)を活用したICT公開授業

〜「ツールを使う」から「思考を拡張する」ステージへ〜

令和8年1月23日、綿引俊介教諭による2年2組「英語コミュニケーションⅡ」の公開授業が行われました。

GIGAスクール構想のその先へ:ICTを「思考の武器」に

GIGAスクール構想によって、教室にタブレット端末がある風景はもはや日常となりました。しかし、多くの教育現場が「ツールを使うこと自体が目的化してしまい、学びが深まらない」という壁に突き当たっています。デジタルツールを単なる「きれいな電子掲示板」で終わらせず、生徒の思考を活性化させる「武器」にするにはどうすればよいのか。その回答の一つが、この授業の中にありました。

本授業では、"People and Robots"という主題の導入として、ICTツールの「Padlet(パドレット)」が活用されました。

※Padlet(パドレット)とは:クリエイティブな作業や教育現場で広く使われているデジタル掲示板ツール。画像、動画、テキストなど多様なコンテンツをリアルタイムで共有でき、生徒同士のブレインストーミングや共同作業に最適です。

デジタルが引き出す「思考の深化」と多角的な視野

生徒たちはPadletサンドボックスの「ブレインストーミング・ウェブ」機能を使い、身近なロボット(ドラえもん、ルンバ、ドローンなど)を例に挙げながら、人間社会との多角的な関わりについてグループごとに活発な意見交換を行いました。

例えば「ドローン」からは「軍事用途」や「撮影」といった言葉が、「pet robot」からは「アイボ」や「癒やし」といった意見が派生し、さらにはAIがロボットとどう関わっているかという深い議論にまで広がっていきました。ここで観察されたのは、まさにICTツールがもたらす「思考の深化」です。デジタルツールによる可視化が、生徒たちの多角的な視野の形成と探究心の向上を促していることが見て取れました。

Padletというツールを通して生徒の思考を整理し、拡張させていく。ICTを思考の手段として定義し、適切な権限と手順で運用する。その先にこそ、デジタルと人間が共鳴する真の教育の姿があります。下館二高は、授業の質を向上させるため、これからも挑戦と努力を続けていきます。

授業改善推進プロジェクト Padletを使ったICT公開授業
授業改善推進プロジェクト Padletを使ったICT公開授業
WEB 教育機関向けPadlet(パドレット)公式紹介ページ Padlet > クラス管理・授業活用・ICT教育に最適なプラットフォーム
授業改善推進プロジェクト ICT研修会(Canvaの活用)

【下館二高】令和7年度 授業改善推進プロジェクト
教員向けICT研修会(Canvaの活用)

〜「授業の質」と「校務の効率化」を同時に叶えるクリエイティブ・ツール〜

令和7年12月24日、本校の授業改善プロジェクトの一環として、教員を対象とした「ICT活用ミニ研修会」が開催されました。

「授業の質」と「働き方改革」を両立する全3回の研修

本研修会は全3回のシリーズで企画されており、第1回「Canvaの活用」(今回)、第2回「Padlet・NotebookLMの活用」、第3回「生成AIの活用」を予定しています。教員自身が最新の教育テクノロジーを体験・習得し、日々の教材作成や校務に生かすことで、「授業の質的改善」と「業務の効率化」を同時に実現することを目指しています。

第1回:デザインツール「Canva」の実践的な学び

第1回目となる今回は、普段から授業やプリント作成で同ツールを積極的に活用している地歴公民科の吉田教諭が講師を務めました。

※Canva(キャンバ)とは:オンライン上で誰でも直感的に使える無料のグラフィックデザインツール。豊富なテンプレートを活用し、プロ品質のポスター、プレゼンテーション、動画などを簡単に作成できます。

約30分間の研修には本校職員10名が参加し、ポスターやプリント、プレゼンテーション、動画の作成方法について実践的に学びました。参加した教員からは随時質問が飛び交い、「楽しく学ぶことができた。校内のおたより作成などに早速活用したい」「プレゼンテーションツールとして、ぜひ自身の授業にも取り入れたい」といった前向きな声が多く寄せられました。

下館二高では、生徒の学びをより豊かにするため、教員同士が互いに学び合い、授業をアップデートする取り組みをこれからも継続していきます。

授業改善推進プロジェクト ICT研修会(Canvaの活用)
授業改善推進プロジェクト ICT研修会(Canvaの活用)
WEB Canva for Education(教育機関向けCanva) Canva > 教育機関向けの無料デザインツール
授業改善推進プロジェクト 公開授業

【下館二高】令和7年度 授業改善推進プロジェクト
PhET(フェット)を活用した公開授業

~タブレット端末によるパラメータ操作が引き出す、主体的・対話的な学び~

令和7年11月18日、小祝教諭によるICT活用に関する校内公開授業が実施されました。

ICTツール「PhET」で物理法則を視覚的に理解

対象は2年生の「物理基礎」で、テーマは「力学的エネルギー保存の法則」です。この法則は、運動エネルギーと位置エネルギーの関係を理解する上で極めて重要な概念です。小祝教諭は、生徒たちが抽象的な物理法則を視覚的・直感的に深く理解できるよう、ICTツールであるPhET(フェット)を活用した授業を展開しました。

※PhETとは:コロラド大学ボルダー校が開発・提供する、無料のインタラクティブな科学・数学シミュレーションプラットフォーム。小祝教諭は日頃からこのツールを授業に積極的に取り入れています。

シミュレーションを通じた「主体的・対話的な深い学び」

授業では、生徒たちが2人一組のペアになり、各自のタブレット端末を使ってPhETの「エネルギースケートパーク」に取り組みました。これは、スケートボーダーの動きを通じて、位置エネルギーや運動エネルギー、摩擦、重力といった概念を視覚的かつ楽しく学べるシミュレーション教材です。

生徒たちは、シミュレーション上のパラメータ(数値)を自ら操作し、設定を変えることで物理現象がどのように変化するかをリアルタイムで確認・検証していました。法則を単なる数式として暗記するのではなく、現象を視覚的に捉え、ペアで対話しながら探究することで、生徒たちの理解が大きく深まる充実した時間となりました。

授業改善推進プロジェクト 公開授業
授業改善推進プロジェクト 公開授業
WEB PhET インタラクティブ・シミュレーション(日本語版) コロラド大学ボルダー校 > 理科・数学の無料教育シミュレーションプラットフォーム
授業改善推進プロジェクト紹介

【下館二高】令和7年度 授業改善推進プロジェクト
ICT活用と学力向上への取り組み

~教科の垣根を越えて。互いの授業から学び、授業をアップデートする~

茨城県立下館第二高等学校(下館二高)が進める、令和7年度の「授業改善推進プロジェクト」についてご紹介します。

本年度の努力目標

下館二高では「学習意欲の高揚、学力向上に向けた教員の授業改善」を掲げています。具体的には、一人一台端末などの積極的なICT活用を推進し、「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指しています。また、ICT活用の工夫を行う教員の割合70%以上を具体的な数値目標として設定しています。

具体的な取り組み:公開授業とICT研修

教員が互いの授業を参観し合う「公開授業」を段階的に実施しています。

  • 前期:「主体的・対話的な学び」をテーマに全教員が公開授業を実施。
  • 後期:「ICT・一人一台端末の活用」を重点テーマに、各教科の代表10名が実践事例を公開。

授業者は自教科だけでなく他教科の授業も観察し、多角的な視点から授業改善のヒントを吸収しています。さらに、Canva生成AI(人工知能)といった最新ツールの活用スキルを習得するための研修会も継続的に開催しています。

下館二高は学校全体で授業スタイルを見直し、現代の教育ニーズやDX(デジタルトランスフォーメーション)に応えるための具体的な教育改善に努めています。

下館二高の教員によるICTを活用した公開授業の風景
タブレット端末や生成AI研修を活用した授業改善の取り組み
WEB 県立学校の授業改善の取組(茨城県教育委員会) 茨城県教育委員会 > 学校教育 > 県立学校の授業改善の取組