【祝・優秀賞】「いっしょに読もう!新聞コンクール」で2名が入賞!

【快挙】1,282点の激戦を越えて――
本校生徒2名が「新聞コンクール」で優秀賞を受賞!

シン・館二スローガン
『Start from Zero to One ~無から有の創造~』
明治33(1900)年創立の歴史と伝統を誇りに、下館二高は新しい時代を力強く切り開く知性と感性を育てます。

祝・優秀賞受賞!
言葉と向き合い、社会とつながり、未来を紡ぐ

 日本新聞協会が主催する「第17回いっしょに読もう!新聞コンクール」において、本校の保坂美来さん(1年1組・岩瀬西中出身)と中野晴香さん(1年1組・大和中出身)が、見事「優秀賞」に輝きました。

 県内応募総数1,282点のうち表彰対象はわずか60人。さらに最高賞に次ぐ「優秀賞」を掴み取ったのは、県内全体でたった12人という壮絶な狭き門でした。
 その12名の中に本校から2名が同時に名を刻んだことは、下館二高にとって胸が熱くなる歴史的快挙です!

このコンクールは、県NIE推進協議会(会長:藤井 千春 早稲田大学教授)のもとで厳正な審査が行われました。本校では「特色ある学校づくり」の重要な柱として、社会の現実に触れながら自ら問いを立てて深く考える「探究的な学び(探究活動)」を重視しています。テレビのニュースのように画面の向こうへ次々と流れて消えていく情報や、ネット・SNSのように自分の興味ある情報だけが自動的に集まる仕組みとは異なり、紙の新聞は「社会の全体像を一目で俯瞰できる」という大きな特徴があります。さらに、受け身で見るのではなく、自らの手で紙をめくり、気になる記事で立ち止まり、手元に残して何度も読み返しながら自分のペースで深掘りできる――。こうした「新聞」というメディアならではの主体的な熟考プロセスにこそ、デジタル時代だからこそ手に入らないかけがえのない価値が宿っています。本取り組みは、まさにこれからの時代を生き抜くために最も本質的な「5つの人間的知性」を育むことを目的としています。

  1. 社会への関心の広がり
  2. 課題への鋭い「気付き」
  3. 身近な人との深い対話
  4. 思考を深める姿勢
  5. 自らの言葉で紡ぐ表現力
世界に広がるNIE(教育に新聞を)活動の大きな意義

1930年代にアメリカで芽吹き、半世紀を経て日本でも育まれてきたNIE(Newspaper in Education=「教育に新聞を」)活動。OECD(経済協力開発機構)のPISA(学習到達度調査)が示す通り、日常的に紙面と対話し、多様な視点と格闘する習慣こそが、豊かな読解力と確固たる知性の根幹を創り出します。本校の「特色ある学校づくり」においても、こうした生きた社会教材を活用した探究的な学びを積極的に取り入れています。

実際に新聞を開き、自らの頭で考え抜いた高校生たちのリアルな声:

  • 「単なる暗記科目だと思っていた『地歴公民』が、新聞を読むことで世の中とつながり、日々の授業がぐっと面白くなった!」
  • 「ニュースの背景を日常的に追いかけるうちに、小論文や面接でも自信を持って『自分の言葉』で語れるようになった。」
  • 「いろいろな立場からの記事を読み比べることで、視野が広がって、柔軟に物事を考えられるようになった。」

保坂さん、中野さん、この誇りある栄誉を胸に、さらなる高みへ――本当におめでとう!

中学生のみなさんへ

「答え」が瞬時に検索できる世界で、あなた自身の「問い」と「言葉」を持つこと。それこそが、未来を切り開く一番の武器になります。
 明治33(1900)年の創立より百二十余年。脈々と紡がれてきた伝統と誇りを胸に、下館二高は一人ひとりの「未知なる可能性」を本気で育む場所です。ここで社会と確実につながり、世界を広げ、まだ見ぬ新しい自分を創造してみませんか?

保護者の皆様へ

日頃より本校の教育活動に温かいご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
 デジタル化が加速する今日において、ご家庭で一枚の新聞を挟み、親子の対話や温かな意見交換を重ねてくださった日々――その尊い時間の積み重ねこそが、生徒たちの豊かな感性とたくましい思考力を大きく花開かせました。明治33(1900)年の創立以来受け継がれてきた人間味あふれる探究の学びを、本校は今後も大切に推進してまいります。

編集後記

昭和生まれの昭和採用、理科(生物)を担当している老教員です。自身が高校生だった頃、過去の出来事を調べる術といえば、図書館でズッシリと重い『新聞の縮刷版』のページを一枚一枚めくり、写真製版された細かな活字を目で追うことでした。紙とインクの匂いが漂う紙面と手作業で格闘したあの頃から四十余年。タップ一つでAIが一瞬で「答え」を差し出す時代となり、毎朝の新聞も老眼鏡なしでは文字がかすむようになりました。来年からは再任用です。
 世間では「オールドメディア」などと呼ばれる新聞ですが、流れては消えるデジタル情報とは異なり、手で紙をめくり、試行錯誤しながら自らの言葉をひたむきに紡いだ生徒たちの姿には、確かな「生命(いのち)の鼓動」が宿っていました。その輝かしい快挙に、思わず目頭が熱くなります。明治33年創立の伝統校の片隅で、老眼の目をこすりながら、生徒たちの『Zero to One』の挑戦をもう少しだけ温かく見守らせてください。

特色ある学校づくり報告